防水シート:ルーフィング(下葺き)の種類
下葺きに使用する材料です。防止材として目に見えないですが、重要な役目をしています。
勾配のない屋根(平らに近い)や雨漏り防止を重点に考えるなら、少し高級なものを考えてもよいかもしれません。屋根材などに比べれば
そんなにコストが上がるわけではありませんので、コストパフォーマンスは高いです。
なお、図、商品名は 田島ルーフィング株式会社さんの商品および説明図です。参考にさせていただきました。またいつも使用させてもらっています。ありがとうございます。
ルーフィング材の構造
アスファルト系の防水シートの基材には紙(原紙)が使用されています。原紙にアスファルトだけを含浸させただけのものは、アスファルトフェルトと呼ばれ主に外壁下張材として使用されています。
防水性を向上させるため、アスファルトフェルトの両面にさらにアスファルトをコーティングし、鉱物質粉粒を付着させたものはアスファルトルーフィングと呼ばれ、屋根下葺材として使用されています。
原紙良使用したシートは風などにあおられて破れやすいなどの問題があり、原紙を合成繊維不織布で補強した下葺材などが使用されるようになりました。さらに、合成繊維不織布を基材として用いるタイプも登場しています。
アスファルトにポリマー等を添加し機能を向上させた改質アスファルトは高温でダレにくく、低温で割れにくいといった、高温から低温まで広い温度範囲で優れた特性を持つほか、弾性を持ち、ステープルや釘穴に対するシール性や耐久性に優れているなどの特長があります。(改質アスファルトを“ゴムアスファルト”と呼ぶ場合もあります)
防水シートも種類があり用途により、使い分けられています。田島ルーフィング株式会社さんだけでも20種類が発売されています。(詳しくは田島ルーフィング株式会社さんのホームページをご覧ください)
ルーフィング材
良く使用するルーフィング材を紹介します。全て田島ルーフィング株式会社の商品、商品名です。
このグリーンの商品は建築途中の屋根で見られた方も多いと思います。アスファルトルーフィングといえば普通はこの商品になります。
カッターのステープル止めなので注意深くカッターを使用して浮きなどがないようにします。また雨漏り修理などでは修理個所に2枚重ねて2重にすることもあります。
緩やかな勾配に最適な粘着層付きの改質アスファルトルーフィングです。雨水が浸入しにくいので、コロニアル屋根のガリバリューム鋼板のカバー工法などで有効です。
また、雨漏りで緊急性があるときもこのシートを貼ると便利です。(ただし濡れている時は貼れません)
これは瓦屋根専用です。瓦桟を浮かせることができます。
普通のシートに横桟を打つと、シートと横桟は密着してしまうので、瓦の下に入った水が下に抜ける際に、横桟がせき止めてしまうのを防ぐことができます。
防水シートも用途や目的に合わせて使用することが大事です。