ガリバリューム鋼板屋根にリフォーム
2018年は台風による被害が多い年でした。川越所沢近辺でも強風による被害が多かったです。
この現場も、台風でトタン屋根が軒先からめくれ上がり雨漏りしました。
トタン屋根は軒先の下地板が腐りやすく、強風で軒先の下地板(腐っている)に止めてある板金ごとめくれてしまうことが多いようです。
- 現状の屋根は勾配のないトタン屋根と上部が瓦型の金属屋根という構成です。このトタン部が破損しました
- 修理だけならトタン部だけでも良いのですが、上部屋根の下まで差し込みする関係上、上部の金属屋根の取り外しの問題(釘を抜く時へこむ)で全面修理としました(写真参照)
- 勾配のないトタン部は現状は横葺きですが、継ぎ目で雨漏りの可能性があるので、縦葺きとしました(写真参照)
- 上部の現在金属屋根の部分は、勾配があるので横葺きのガリバリューム鋼板屋根(断熱材付き)としました
- 勾配の変わる個所を特に気をつけて施工しました
予算の考え方
ガリバリューム鋼板屋根・・・・構造用合板増し貼り+粘着層付き下葺き敷きこみ+ガリバリューム鋼板屋根 ¥16,000~18,000/㎡ 位です(税抜き)
残材処理費、職人必要経費、当社経費(管理費)など別途かかります。現場の状態、大きさなどにより工事単価などは変わる可能性があります。
ガリバリューム鋼板屋根にリフォーム(現状トタン部→縦葺き 現状金属屋根部→横葺き)
現場:埼玉県川越市 2018年11月
トタン屋根がめくれた状態と、現状の屋根の外観です
このままでは雨漏りが続くので仮修理をしました。
この屋根の問題点は屋根勾配が途中で変わっていることです。この部分をどうするかが一番重要です。
ここからがリフォーム工事です。まず旧金属屋根の部分を解体します。
旧トタン屋根部は解体せずその上から合板を貼り下地とします。もちろん合板が貼れないぐらい下地が傷んでいる場合は、トタンもはがし、下地を解体補強などの工事を行います。ただよほどの場合でない限り、合板を貼ればしっかりとした下地ができます。
下地合板の上に防水シートを貼ります(防水シートの特徴はこちらをご覧ください)
下地合板貼り → 防水シート施工 → ガリバリューム鋼板屋根施工 の順で工事を行います
下の写真は一番大事な勾配が変わる部分のものです。垂木で段差をつけて強風で入り込む雨を防ぎ、万が一乗り越えた雨も下の防水シートで防ぐという構造になっています。旧トタン屋根だとこの段差がなくトタンの折り返しのみなので雨が入りやすいのです。
下は勾配の変わる部分の写真です。収まりはこのようになります。
追加サービスでアンテナ線をステンレス線に交換。軒天が傷んで穴があいていたので野鳥などが入るのを防ぐため塞ぐ工事をしました。
大事などは現場の状態により、可能な限り雨漏りしないように、下地処理、防水シート選び、ガリバリューム鋼板の種類などを選択し、予算、お客様のライフスタイルなど・・総合的に考えて、お客様の希望を出来る限り生かせる工事をすることだと思います。