FRP防水とは
最近は一般住宅のベランダや屋上などによく使用されています。
また雨漏りの改修工事でも下地に対する適正が増しましたので当社では主にこのFRP防水を使用しています。
ただ下地によっては他の方法が良いこともあるので、現場の状況により他の工法を採用することもあります。
FRP防水の特徴・・軽い・強い・早い
- 高い信頼性・・ジョイント部からの漏水に対する信頼性が高い
- 施工が容易で役物の仕舞いも確実・・ローラーによる簡単施工で、コテ塗りの技能を必要としません
- 躯体に追従し、密着性も良好・・軟質ポリエステルを主成分とした防水層で、躯体の動きに追従し、高い密着性も備えています
- 軽量で、均一塗膜を形成・・ガラスマットに樹脂を含浸した軽量かつ強靭な防水工法です
- 強靭な防水層、優れた耐久性・・歩行用の露出防水で、優れた防水性・耐久性を備えています
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工期もスピーディー・・他の工法に比べ工期が短く、また補修もカンタンです
(アイカ工業さんのHP参照)
<注意点>
- 改修(リフォーム)の時には下地の状態を見極める事が一番大事・・FRPが適さない場合もあり、どの工法が最も適正かを検討するのが大事です
- 雨漏りした時に、下地にかなりの水分や、施工してから水分が上がってくると考えられる場合は、通気緩衝仕様とすること(通気緩衝仕工法はこちら)
- FRPをガラスマットにしみこませる際に細かい気泡を確実に取り去ることが重要なので、丁寧な作業が求められます。(ピンホールになる場合があります)
- トップコートは紫外線からFRP素材を守るためのものです。トップコートは定期的(5~8年に一度)に塗り替えるのが理想です
<予算の考え方>
下地処理代(かなり下地が傷んでいる場合は必要です)
FRP施工代・・平米 7,000円前後が多いです。施工面積が多い場合は少し安価に、施工面積が小さい場合は割高になります(一式工事になる場合もあります)
残材処理・・廃材処理のお金です。5,000円前後が多いです
職人必要経費・・交通費や材料運搬費、事務処理費などです
当社管理費・・工事監理費、交通費などです。雨漏り修理が伴う場合は、雨漏り修理ノウハウ費をいただく場合もあります
FRP工事の工程
下地調整(清掃、クラック処理など)→ プライマ塗布 → グラスマット敷き → FRP塗布 → トップコート塗布(完成)
鋳物製のドレンの場合、傷みがある場合は鉛製の改修ドレンをおすすめします
下地処理中です。必要個所にシールを施します。
シール処理後はプライマを塗布します。
プライマを塗布後、全体にグラスマットを敷いてゆきます
グラスマットにFRPをしみこませます。この場合はマットが1層になります。マットを2枚重ねて厚みをつける場合もあります。
また1層を固め、ケレンしてまたグラスマットを敷きFRPを塗布、固めて2層にする場合もあります。重歩行に適しています。
すでに防水層がある場合が多いリフォームや、一般家庭のベランダなどは軽歩行なので1層で十分と思われます。定期的にトップコートを塗り替えることが重要です。
ベランダなどに重たいもの(風などで揺れて下地を傷めるものなど)を置くときはクッションを敷いてから置く、などのようにちょっとしたことに気をつけるだけで防水層の傷みを防ぐことができます。
FRPが固まるのを待ってトップコートを塗布します。
トップコートを塗って完成です。
通常のベランダの場合は、午前中までにFRPを塗布、午後2時ごろに固まるのを待ってトップコートを塗ります。翌日にはベランダに上がっても大丈夫です。
当社はアイカ工業製のFRPを採用しています。施工者はアイカ工業施工認定店の方と施工しています。
現場には必ず、田中が立ち合います。安心してお任せください。