FRP防水・・・ベランダ 改修ドレン使用例
戸建では少ないですが、屋上のある3階建てとかビルなどによく使用されている金属製のドレンがあります。鋳物製が多いようです。
このドレン廻りからの雨漏りトラブルはかなりの確率で高く、年数がたつとトラブルが出やすいので注意が必要です。
- 鋳物製ドレンの廻りはコンクリートなど異物で固められているため、年月が経つと接触部分が肌別れして隙間が開いてしまう事が多いです
- ドレンの排水ホース取り付け部からの隙間から雨漏りすることが多くなります
<改修ドレン使用例>
2019年2月 東京 豊島区 U邸
現在は雨漏りもなく、平面部、立ち上がり部とも、一部問題はあるが大半は異状なしの状態です。
鉢植えが多いので、排水部に泥が溜まりやすいので、この解消と今後のことを考えて改修ドレンを使用しました。
2階3階とベランダがあります。工事をしてみると3階は平面部に少し水が入っている個所がありました。この部分は膨れがおきる場合もありますので注意が必要です。
前回のウレタン防水と比べて、FRPは膨れが起きにくいので大丈夫だとは思われますが、お客様に注意をしておいていただいて、膨れが出た場合はすぐ対処したいと思います。
<予算の考え方>
デッキ取り外し取り付け工事:デッキ工事に慣れた職人さんに依頼(人工で考えれば良い この場合は2人工×2日間)
FRP工事:下地ケレン 植物移動 エアコン室外機移動 物干しざお移動 を行います。その後FRP施工です
エアコン移動:2日に分けて工事をする場合は、1日目に設置場所のみをFRP施工し次の日にもどします。物干し台(足はコンクリート)も同じです。1か所¥3,000位(必要ない場合もあります)
エアコンは壁かけで対処する場合も多いです。
FRP防水:¥7,000~8,000/㎡ (工事面積で異なります) 改修ドレン 1か所¥15,000~20,000 位です
ドレン部に泥が溜まっている場合は、あらかじめ泥を取り除き下地の状態を確認することが必要です。
湿っている状態なら乾かし、傷んでいるのなら、解体や補修も必要です。
工事日に泥を取り除きその部分が湿っている場合は、熱風などで乾燥させても完全に乾かず、プライマなどが密着せずにうまくゆかないことが多いので注意が必要です。
ひと手間かけるかどうか(たとえ工事予算がかっかても)が防水工事や雨漏り修理には非常に大事です。
工事が終了した時、防水層を傷めないように注意することやメインテナンス方法、この家の場合なら3階部の一部が、夏などに膨れていないかを確認してもらうことなどをお伝えすることも重要です。