営業トークにだまされない

営業トークにだまされないの図

営業トークにだまされない

訪問販売や見積り時の営業マンとの会話、話してみれば、その人の人柄や性格などが現れます。しかし営業トークが非常にたくみな場合、説明されたことに納得し、簡単に契約しがちです。

特に訪問販売でのリフォーム、塗装工事、屋根葺き替え工事、壁サイディング工事などの場合、営業マンは会社で「ロールプレイング」という研修をしっかり受けています。

ロールプレイングというのは役割を想定し(この場合は営業マン)疑似体験(お客様の家での訪問販売を設定して)を通して研修を行なうことです。営業トークを磨くわけです。

塗装工事なら塗料の基本、工程など、また亀裂や補修個所などに対する説明を、一人がお客様役、もう一人が営業マンとして、受け答えの練習をします。

特に重要なのはやはり契約することなので、いかに契約に結び付けるかを重点的に研修しています。午前中はロールプレイング、午後は営業・・・これを毎日やっていれば営業トークがうまくなるわけです。

お客様の考える質問にはほとんど想定問答があると思って良いと思います。悪徳業者にだまされたという話が良く出てきますが、訪問販売などの営業はその手のプロなのですから、一般の人ではなかなか太刀打ちできないと思います。

主な営業トークをまとめましたので参考にしてください。訪問販売業者は絶対に家に入れてはいけません。契約するまで帰らないこともあります。用心してください。

  1. モニター価格です
  2. キャンペーン中です・・足場代無料!
  3. 高額の値引きで割安感・・「お客様の塗装は概算で200万円位です。今だけモニター価格で120万円で施工します」
  4. 屋根を無料で点検します・・悪いところがあったので修理しておきました
  5. 不安をあおる・・この状態のままだと大変なことになりますよ
  6. 下水管の洗浄、床下換気扇などの訪問販売

 

1、モニター価格です

塗装工事や屋根工事などのリフォーム工事のモニター価格とはなんでしょうか?

塗装の場合、戸建の建坪が同じでも、付属のベランダなどの有無、戸袋やサッシ廻り(アルミでなく木製の場合もある)などで塗る個所も変わります。木部や鉄部の多い家は、見た目より手間がかかりコスト高になります。

一律に塗装価格が50万円です。とか決められないと思います。私も、見た目で概算は分かりますが、細かく測らないと正確な見積りはでません。

たとえば、定価10万円のテレビ(電気屋さんで7万円前後で売られていたとすると)をモニター価格で限定10台、1台5万円です。と言われればモニター価格の意味がわかります。

でもお客様は自分の家の塗装工事価格がわかっているのでしょうか? 価格がわかっていてこそ金額の比較ができるのです。ほとんどの方は提示された金額で「そうなのか?」と思う程度だと思います。

結局モニター価格そのものが高いのか安いのか、適正なのか、全くわからないまま説明が進み契約させられてしまう・・・・こんなことが本当に起こるのです。

一般的に訪問販売業者のモニター価格は通常より高い場合が多いです。(かなり高い場合もあります)もしくは内容がお粗末で金額に見合ってないということ多いです。

2、キャンペーン中です・・足場代無料!

塗装工事や屋根工事の訪問販売で「近くで工事をしています。キャンペーン中なので足場代は無料になります」と声をかけられた方が多いのではないかと思います。「近くの現場から足場を持ってくるから無料なのかな?」と考えると納得がいくかもしれません。

足場を組むには、トラックで足場を運搬し、現場で2~3人で半日から1日がかりで組み立てます。工事が終わったならば解体です。2~3人で半日ほどで解体しトラックで足場置き場まで運んで終了です。この工程を無料にできるでしょうか?普通に考えれば無理だとお解りになると思います。

ただ「足場は無料です」と言われると何となく納得してしまう方が多いのかもしれません。

以前は単管足場と言って塗装の親方が中心で塗装職人さんが組んでいる場合が多かったのですが(変形の土地は今でも単管で組む場合があります)、現在では足場屋さんに組み立ててもらう方が多くなっています。(事故が起きた時の労災などにも関係しますので)なので無料では出来ませんので、必ず工事代金の中に含まれていると考えてください。

3、高額の値引きで割安感・・「お客様の塗装は概算で200万円位です。今だけモニター価格で120万円で施工します」

高額の値引きで割安感を出し、今だけだからと契約を迫る、訪問販売の常套手段です。訪問販売は塗装や屋根の工事を商品として扱います。良い工事をしようとは思っていません。

訪問販売のセールスマンは歩合制が多いので、契約をとれば自分の給料に直結していますので必死です。契約金額は訪問販売会社が約4~3割、セールスマンが3割、下請けの職人が3~4割位の割合で配分されます。会社によっても割合は異なるかもしれませんが、とにかくこの位の配分だと思います。

120万の3割が歩合でもらえると思うと、強引な契約をする人も出てくると思います。また実施に工事を施工してくれる職人さんに3~4割しか行かないのであれば、お客様が注文した120万円の仕上げには全く届かないということです。

いきなり高額の値引きができるということは、最初の見積りが全く間違っているということです。最初の見積り200万円のうち会社の利益が25%なら、利益は50万円です。それなのに80万円を値引きできるはずがありません。見積りそのものがデタラメということです。

私の場合、値引きは自分の工事管理費(経費)を少し削るか、職人さんと工事費を相談、工事方法の見直し、材料の見直しなどです。いずれもそんなに大きく値引くことはできません。可能な限り努力するという姿勢でいます。

もちろん職人さんに迷惑をかける価格では発注できません。自分の利益が工事をしても意味がないぐらいなら工事を受けない方が良いと思います。不満を感じながらの工事をお受けしても決して良い工事にはならないからです。

4、屋根を無料で点検します・・悪いところがあったので修理しておきました

いわゆる点検商法です。点検して具体的に写真などを見せて不安をあおります。屋根、壁、床下などの訪問販売がこれにあたります。もちろん優良な業者もいますが、実際に雨漏りなど不具合がない場合は、まともな業者なら、改良点は伝えても、ことさら不安をあおることは言わないと思います。

屋根の点検などでは、瓦をわざとずらす、コロニアル屋根の一部に亀裂を入れる、似たような屋根の写真をアップで見せるなど非常に悪質な場合があります。またシロアリなどは、実際にいないにもかかわらずビンに入れて持っている虫を見せる場合もあります。

屋根の点検でよくあるのが、「悪いところがあったので、修理しました」というもの。瓦がずれていたので直したり、コロニアルのひび割れをシールで直しました・・など、お客様は屋根の上に上がれないので言いなりに請求されてしまいます。

また修理金額が2~5万円位と、なんとか支払える程度の金額を請求します。実際には何もせず、屋根の上で時間をつぶすだけ、という場合もあります。

点検商法では絶対に屋根に登らせたり、床下にもぐらせたりしてはいけません。

5、不安をあおる・・この状態のままだと大変なことになりますよ

人は「大変なことになる」と言われると、動揺します。特に専門家だと信じている人の言葉には弱いです。(実際はセールスマンなんですけど)

もしも、契約して修理するまで5日から10日間位の間に壁が崩れたり、天井がおかしくなったりするのであれば、すでにその兆候は素人目にもわかるぐらいひどい状態だと思われます。雨漏り、壁が膨れる、一部が剥がれる・・などと何らかの兆候があります。

自分で何も状態が悪いと感じないのであれば、急いで契約、修理する必要はありません。冷静になり、他の業者に聞いてみるとか、私のようなサイトに聞いてみるのも良いのではないかと思います。

私も、実際に点検してみて、「すぐに修理した方が良い場合」「もうしばらくは待てる」などの判断をして、その対策を具体的にお客様に説明します。

「すぐ修理した方が良い」と判断しても、それが原因で1週間ほどで家がダメになる場合はほとんどありません。あせりは禁物です。

業者による「不安をあおる行為」は契約に結び付けたい為の手段です。冷静に考えましょう。

6、下水管の洗浄、床下換気扇などの訪問販売

床下換気扇は不安をあおり換気扇を販売する訪問販売です。下水管の洗浄は、地域いっせいで3000円位からですのでこれは、手ごろな価格を狙った訪問販売です。

床下換気扇は土地の状態により、あまり効果の場合があります。もちろん効果のある場合もあります。ただ価格か非常に高い場合が多いので気をつけてください。現在は換気扇も安価になっていますので、提案された見積りをもとに他社と比較した方が良いと思います。

床下の防湿剤も全く効果のない場合もあります。防湿剤を床下におけば床下が乾燥すると思うのは間違いです。効果のある状態で置けば良いのですが、設置状態によってはよけいに湿気を呼びますので気をつけてください。

下水管洗浄の訪問販売は戸建が中心です。最近の家ではほとんど不要だと思います。洗面所やキッチンの排水で必要があり場合がありますが、水道屋さんなどで対応できますので、あえて下水管洗浄をたのむ必要性はないと考えます。必要であれば、水道屋さんや水廻り中心の業者に相談した方が安心できます。洗浄個所が増えるほど価格も上がりますので、不必要な洗浄をする必要はありません。

 

訪問販売で不安を感じたら、迷わず 私、田中までご連絡ください。アドバイスを聞いてから契約しても遅くありません。決して急いで契約をしないでください

連絡先:フリーダイヤル 0120-177-121 田中 まで