依頼先は専門業者、大手リフォーム会社?・依頼する会社の特徴を考えよう!

工事依頼先の特徴を考える図

依頼先は専門業者、大手リフォーム会社?・依頼する会社の特徴を考えよう!

雨漏りの修理やリフォームを請け負っている会社は、大手ハウスメーカーから小規模な専門業者、個人・・までさまざまな形があります。形態別に考えてみます。

大手リフォーム会社 ハウスメーカー系のリフォーム会社 ホームセンター に依頼した場合

工事の流れ   中間マージンの発生  工事費が高くても安心と信頼を買うのも一つの方法

元請け(大手リフォーム、ハウスメーカー)→ 下請け業者 → (孫請け業者、ひどい時は孫請けまで)→ 雨漏り工事の職人

ご覧のようにお客様が契約された業者から何社も経由して、実際の工事をしてくれる職人にたどり着きます。大手でも自社職人がいる場合もありますが、一般的には下請けに任せるのが一般的です

  • 下請けに投げるごとに中間マージンとして20~40%ほど抜きますので、実際に工事を担当する人はかなり安価な金額で請け負うことになります。
  • 工事担当職人の工賃があまりに低いと、手抜き工事などのトラブルをまねく原因となります
  • 特に雨漏り修理などは人件費の割合が高いので、注意が必要です
  • 下請けに投げた場合は、お客様の意図が職人に伝わりにくく、予期せぬ工事となりトラブルになることも多いです。大手の業者に依頼する場合は、工事担当者をはっきりさせるように要望し、工事管理を徹底するように念押ししてください
  • 大手の会社は長年の経験と信用で長く続いています。「工事価格が高くても、信用と安心が買え、適正な修理やリフォームができれば満足」とうい考え方もあります。この辺は人それぞれだと思います
  • ホームセンターも利便性がよく信用できるなら選択肢の一つです。だだ少し残念な工事が多いような気もします(お客様が満足されていない理由をお聞きすることも多いです)

 

屋根や外壁リフォームの訪問販売会社に依頼した場合

訪問販売がメインの会社はトラブルが残念ながら多いのが実情です。とくに多いのが外壁塗装と屋根の葺き替えです。訪問販売会社は塗装、屋根などという商品を売る会社です。

商品を売り込むのが目的ですので、その為に営業マンを雇い、1件契約をとれば、営業マンが契約金額の25~30%、訪問販売会社が25~30% 残りが下請け業者の取り分で、この残りの40~50%位の金額で工事をすることになります。

訪問販売の手口などは別に書くつもりです。

工事の流れ  主に外壁塗装と屋根の葺き替え  中間マージン&材料支給のマージンの発生

元請け(訪問販売会社&工事契約の営業マン)→ 下請け業者(元請け支給の材料を使用、それ例外の材料は不可) → (孫請け業者までいくこともある)
  • 訪問販売の会社でも上記のシステムではない良い会社もありますので見分けることが肝心です。
  • 営業マンは歩合制なので、どうしても強引に契約を結びがちです。また人の入れ替わりも激しいので、クレームを入れても担当はもうやめている場合もあります
  • 屋根材料や塗料などにその会社独自の商品を開発し、それを下請けにも使用させます。(かなり高く買わせることも多い)色々と特徴をもった商品が多いのですが、実は既存メーカーに作ってもらいラベルや、効能をおおげさに宣伝する場合が多いです。(OEM供給)独自の屋根材料や塗料を開発生産するにはかなりの規模の会社でないと無理なのはおわかりかと思います。
  • 訪問販売の手口は、お客様の不安をあおり、契約することが多いので気をつけてください。(訪問販売の手口は別に書きます)

 

専門業者や小規工務店、リフォーム店に依頼した場合

工事の流れ  大きな中間マージンは発生しません

元請け(専門業者、小規模工務店) → 自社施工もしくは協力関係にある職人と施工

2~3人程度の小規模の会社で、自社の工事範囲外は他の職人さんと工事をする形態の会社です。当社もこの形態にはいります。小規模の場合はこの形が多いです。

大体は自社施工もしくは協力してもらっている職人さんと共に工事するのが一般的です。

  • この規模の会社はいわゆる中間マージンはないと考えて良いと思います。中間マージンがその会社の利益と考えてよいでしょう。請負金額にもよりますが20~30%の粗利益はとります。事務経費や広告宣伝費などがかかっている会社は利益を高めにとっています。(当たり前ですが)
  • 自社施工と協力関係にある職人さんとの関係で完結するため、中に仲介業者は入りません
  • 理想は雨漏り修理の専門家(工事管理)と職人が別で、お互い良い信頼関係があれば良い工事ができます。(私もこれが理想と考えています)
  • 雨漏り原因の為、従来と同じ工法の工事ではまた雨漏りの可能性がある場合も多いのです。この時に、雨漏りの専門家と職人が現場を見ながら考え、工事を進めるのが理想です
  • 大きな会社も最終的には人ですが、小さな会社は担当の人柄そのものが工事に現れます。お客様との相性を含めてやはり人を選ぶというのが一番大切だと思います

施工業者(職人)に直接、工事を依頼した場合

この場合、修理してくれる人に直接工事依頼するので、価格的には一番安価です。信頼できる人を知っているならこれが一番です。

  • 信頼できる人ならば全く問題ありません。ただ金額は安くてもアフターのメインテナンスがなく、再度の雨漏りに対処してくれなかったり、逆に工事金額の相場を知らないお客様に高い金額を提示することもあるようです
  • 工事工程や材料を全て任すことになります。その選定基準などを明確に説明してくれるかどうかが依頼のカギになります。できればお客様にある程度の知識があるほうが良いと思います

 

雨漏りはどこに修理依頼しても直らなければ意味がありません。全面修理以外は1回で完全に直るとはいえません。段階的に直す場合もあります。

私は、雨漏り修理はお客様との共同作業だと思っています。修理してお客様に様子を見ていただく、その繰り返しです。1年以上も気をつけていただくことになりますので、お互いの信頼関係が最も大切です。