優秀な職人とは?・・・私も悩みながら選んでます

優秀な職人とは?

優秀な職人とは?・・・私も悩みながら選んでます

良い職人、優秀な職人さんとはどんな人でしょうか?

現状、職人さんの高齢化により、引退、廃業などされる方が少なくありません。後継ぎもない場合も多く、引退された場合、私も「次の職人さんをどうしよう」と非常に悩みます。技術はもちろん人間的にも良い方で、私と気が合わなければうまくいかないことが多いです。

職人さんを見つける良い方法は、卸屋さんや大工さんなどの職人さんを通して、私と気が会いそうな方を推薦してもらう方法です。

卸屋さんは紹介する職人さんの技量は知っているわけですし、私の求めている、技量、人柄も知っています。それを考えて推薦してもらいます。大体この方法でうまくいくことが多いです。

修理工事やリフォームの場合、お客様の要望と、それを実現する技術を持った職人さんを引き合わせることで満足のいく工事が実現できます。リフォーム店や工務店などはこの仲介業務をうまく生かすのが役目だと思っています。

ひとりよがりの職人さん・・結果的に手抜き工事につながります

昔かたぎの方や、新しい技術をあまり取り入れたがらない方は困ります。現在は材料も新しいものがどんどん開発されています。その施工方法も同じような材料でもメーカーによっては施工方法が若干異なる場合も出てきます。

メーカーとしてはトラブルを防ぐための施工方法です。指定ボンドを特定部分に塗布する。今まではしていなかった部分までビスを打つなど・・施工説明書を読むと、前回の品番までと施工方法が少し変わっている場合もあります。

施工説明書をよく読み、変更点の意味を理解して工事を行う用心深さが大事です。「この材料は以前と同じやり方で十分だ」と工事を終了してしまうと後でトラブルが出ることもあります。

トラブルの場合、施工方法を守ってトラブルが出た場合は、メーカーも原因を考えてくれて保証もしてくれます。施工方法を守らないと責任はすべて施工側になってしまいます。

お客様の立場からは、結果的に手抜き工事になり、再度工事をやり直すにしても、お客様に多大な負担(工事期間の延長、精神的負担)を与えることになります。

私は使う材料の施工説明書を読み、現場で職人さんと確認をして工事を進めています。

現場で臨機応変の技術がある職人さんが一番

リフォームの現場では予定した所に下地がなく固定できない、下地が邪魔になり配線の移動ができない・・などなど、考えていたことと異なる場合も多いです。

その時に、お客様の考え方を考慮しながら最適な方法を選ばなければなりません。このような場合にアイデアを出して工事を進めてくれるのが良い職人さんです。

私は職人さんまかせではなく、自分も現場で一緒に考え、お客様の意見も聞き、職人のやりやすい方法も考慮して決定をしています。

雨漏りの場合はもっと大変で、現場で雨漏り個所を開けてみると、考えていた原因とずれている場合も多いのです。その時は職人さんと知恵の出し合いです。

私の提案を具体的に施工する職人として施工可能かどうか、または違う方法があるのかなど、意見を的確に言える職人さんは本当の職人と言えるでしょう。

ただベテラン職人が減っていき、これからは少し不安な要素もあるのは事実です

お客様にたいして礼儀正しく接することができること

これも非常に重要と考えています。職人だから、口下手だから、と言い訳はできません。口下手でも、挨拶をしっかりとし、丁寧に答えればよいだけです。なにも愛想をふりまけと言っているわけではありません。

工事期間中は奥様に対応していただく場合が多いので、失礼のないように工事を進行できる職人さんが理想です。

私は、礼儀正しく接することができない職人さんは技術がいくらうまくても採用していません。

 

工事を管理する立場からは、お客様の要望と、職人の技量、人柄、会社としての規模(大きな現場で人出がいる場合を考慮)などを考えて、職人さんを選んでいます。

職人さんの工賃は納得のいく金額を支払うことは当然です。気持ちよく技量を発揮してもらうには当たり前です。