悪徳業者にだまされない七つのポイント
質の悪い業者のいい加減な工事、やらなくてもよい工事、屋根リフォームをした為さらに雨漏り・・・などなど
工事をしていると「どうしてこういう工事をするのか?」と思う工事が多いのも確かです。特に雨漏りは、工事そのものが原因の場合も多いので、特にそう感じます。
悪徳業者の手口、うたい文句などをまとめてみました。だまされないようお役立てください。
1 訪問販売業者は絶対に家に上げないこと
訪問販売業者は午前中、地区を限定して一斉に訪問して態度の曖昧な家や、老人のみの家など、少しでも攻略できる態度の家をリストアップします。
午後リストアップした家を2~3人で訪問し、家に何とか上がりこみます。上がりこんだら最後、真夜中でもかまわず契約するまで帰りません。
現在はクーリングオフや悪質業者対策もある程度ありますので少し減っているようですが、形を変えて行われているのも事実です。はっきりと断れない人をターゲットにしますので、たちが悪いです。
2 今キャンペーン中でモニター価格です。近所の現場の足場使用なので足場代無料です
屋根、塗装、壁サイディングの業者に多い手口です。
「この地区で最初の工事です。モニター価格で工事をさせてください。お値段も本当にお安く致します」といかにも安く工事が出来る印象をあたえます。ただお客様は工事の適正価格は分からないため本当に安いか、高いかはわかりません。
「近くで工事をしていて、足場は無料です」と言うのは本当でしょうか?近所で工事と言っても、足場を解体し、トラックで運び、また現場で組み立てなければなりません。2~3人で組み立てるとしても、人件費だけでまともな業者なら、1人2万円としても4~6万円かかります。解体時にも同じようにかかります。また運搬費もかかります。決して無料ではありません。
無料だという足場代は必ず他の項目に含めてあります。何事も無料などというものはありません。
「見積り代無料」というのも本当は無料ではできません。現場調査があれば必ず経費と人件費がかかります。ただ、どの会社も契約を取る経費として、全体で考えているので、見積りは無料と割り切っているのだと思います。
どんな仕事も家に人に来てもらって説明や見積りをしてもらうのは「タダ」ではないということです。お客の立場から業者の立場になればどなたもわかることです。これを気にかけていただければ、気持ちよく無料でお見積もりが出来ます。よろしくお願いいたします。
3 いきなり高額の値引きをする。「通常は150万円ですが今回に限り特別価格100万円です」
いきなり50万円値引きできる商品はありません。150万円の値段が間違っていて、本当は100万円が提示価格なのです。
ひどい業者は、お客様の顔を見て、値段をふっかけるのだそうです。「この人は○○万円で○○万円値引きすれば、契約がとれそうだ」と、ベテランなら見分けるわけです。
まともな業者は適正な利益を計上して、見積りを出します。たとえば150万円×利益30%=45万円です。50万円も値引きできるわけがありません。最初の価格設定そのものがでたらめということです。
値引きを考える場合、材料や工法の見直しなどで対応しなければなりません。雨漏りを修理する最低限の工事は確保しなくてはならないので、値引きには限界があります。まともな業者は過剰な値引きを要求された場合は工事をお断りすると思います。
4 不安をあおる・・「今すぐ工事をしないと大変なことになります」
とにかく物事をおおげさに言い「不安をあおる」のが手口です。壁のひび割れや基礎のひび割れ(クラック)は素人が見てもわかりやすいので、ターゲットになります。
壁のひび割れは表面だけのことも多く、塗装時に対処すればよいことが多いです。もちろんひび割れが深い場合は対処が必要になります。基礎のクラックもひび割れ部分をシールし、金物などで補強したぐらいでは耐震補強にはなりません。
工事を急がせるのも特徴で、考える間を与えないで工事を終了したいのです。不安を感じたら、他の業者に相談してください。良心的な業者はアドバイスしてくれると思います。
5 屋根などの点検商法・・勾配のない屋根に金属屋根をかぶせてはいけない
「近くで工事をしています。屋根の点検を無料で行っています」「棟の漆喰が剥がれています。点検させてください。無料です」「屋根瓦が割れているようなので修理します」・・・など
屋根材のわれ、ひび、ずれ、金属部のさびなどを指摘します。そして不安をあおります。
無料で点検というのを餌に屋根の上に上がのが目的です。瓦が割れていたので修理しておきました。などと2~3万円位の払えなくもない金額程度の提示が多いようです。もちろん屋根の修理をしたかどうかわかりません。お客様が見る機会がないので、やりたいほうだいとなります。
また「屋根全体が傷んでいるので葺き替えないと雨漏りします」と言って、屋根の葺き替え工事を勧める業者も多いです。ここでの金額提示は、上記3の項目のようにお客様の様子を見て金額をふっかけ、大幅に値引きで安心させるという手口が多いです。
屋根改修の場合、金属屋根(ガリバリューム鋼板屋根)をかぶせることが多いのですが、屋根勾配がある程度ないとかぶせても、工事をしたとたん雨漏りします。ベランダの上に増築した屋根や平屋根に近く勾配がないトタン葺きの屋根などはそれにあたりますので注意が必要です。
現状雨漏りがないのならまず断って、しっかりした業者のアドバイスを受けましょう。とにかく屋根の上に上げてはいけません。
6 壁にサイディングを貼る場合に気をつけたいこと
壁にサイディングを貼る工事の訪問販売業者もいます。モルタル壁にサイディングを貼るのは別に悪いことではありません。モルタル壁にクラックが多い場合など、壁の外観もかわり気分も変わります。
ただ業者の自社開発商品を売る目的の会社は、工事の手抜きや、悪徳業者もどきの手口の会社も多いので気を付けてください。
後付けのサイディングは、しっかりとした施工をしないと、雨漏りの原因になります。適当な工事でごまかしてしまうことも多いので、気を付けてください。雨漏り修理の立場からすると、元の壁にサイディン施工してあるので、原因がつかみにくく修理が困難な場合もあります。
7 その他雨漏り以外の訪問販売の注意点
7-1 シロアリ。床下換気扇、床下乾燥剤など
シロアリとからめて、換気扇や、乾燥剤の売り込みが多いようです。シロアリは発生しているのなら薬剤散布が一般的です。(最近は薬剤散布しない方法もあるのでNETで検索してみてください)
シロアリは1階の床面積の広さで大体の価格がわかります。標準的には坪8000円位なので 25坪×8000円=20万円(税抜)(2018年)この程度です。
いきなり薬剤と換気扇工事で100万円ぐらいを提示して値引きしたり、ひどい業者はシロアリを隠し持って床下にもぐったりします。とにかく安易に床下にもぐらせないことが重要です。
床下換気扇も最近は価格も下がり3台セット、電源工事を含めても10~15万円ぐらいで収まります。また床下乾燥剤は湿った土地の場合はかえって湿気を呼びますので注意が必要です。正しい置き方をしないと役に立たないのです。
良心的な業者は、子供のいる場合の薬剤散布などにも気を配ってくれます。薬剤をまかない方法なども含めて質問して、回答がいい加減なようなら断った方がよいでしょう。
7-2 戸建の場合・・下水の詰まりを洗浄します
戸建の場合最近は塩ビの下水管がほとんどで、勾配が適正なら洗浄の必要はあまりありません。マンションは洗面やキッチンなどの排水勾配があまりとれないため定期的に管理組合で洗浄があるはずです。詰まる要因となるものを流さないのが肝心です。
築年数が古い場合、塩ビを使わずコンクリートの溝で流している場合もあります。この場合は泥が流れ込みつまりの原因となりますので、下水の点検口(庭にあります)を自分で掃除すれば良いだけです。
7-3 耐震補強
金具をつければ大丈夫などという業者もいます。L金具などの金具類の補強では意味のある場所に打たなければ役割をはたせません。
耐震補強に関してはそれぞれの家で条件が異なります。不安な場合は自治体の相談窓口や。専門の方にアドバイスをもらわなければいけません。
当社も、耐震補強に関しては専門の建築士さんに対策を依頼し、その指導のもとに工事を行っています。
どんな場合も「不安を感じたら」別の業者に聞く、NETで調べるなど、相手の言いなりにならないように心がけてください。
私に相談したい場合は フリーダイヤル 0120-177-121 田中までお電話ください。