安い業者や高い業者がいる理由
リフォーム工事の金額が同じなのに、高い業者もいればかなり安い業者もいます。「どうして?」と思われるでしょうが、それには個々の会社の経営方針、経営規模などさまざまな要素がからみます。
会社を維持経営するには適正利益が必要です。主に経営規模により必要利益は異なります。規模の大きい会社はどうしても割高になります。自分の目的にあった規模の会社を選ぶことが大切です。
もうひとつは利益に対する考え方です。薄利で件数をかせぐ考え方と、適正利益をとるという正当的な考え方の会社です。これも自分の目的にあった会社を選ぶことが大切です。
- 安いからと言っても、しっかりしたリフォームをする会社もあれば、安いなりの業者もいます
- 高いからと言っても、いいかげんな工事をしたり責任を持たない業者もいます。その反対に高い金額を払うだけの価値がある業者もいます
- リフォーム価格が高いから、安いからだけでは判断できないのがこの業界です
- リフォームの出来上がりに対して満足度が高ければ、その業者に依頼して良かったと思え、リフォームは成功したと言えます
- 工事は最終的に職人の腕できまります。見積り時に業者や職人さんの人柄を見分ける事が大切です。安い高いにこだわりすぎると工事に一番重要な「人」の部分がおろそかになります。最終目的は希望に沿った満足のいく工事です。その為には良い業者を見分ける事が一番重要だと思います
安い業者
1、商品、人件費とも安価に抑えている場合
- 商品を安価に提供し、人件費も抑え目で、しっかりした工事をする業者もいます。経営的に利益が少ないでしょうから、長期で見るとなかなか経営的には難しいかもしれません。でもこういう業者をみつければ満足いくリフォームができます。適正な利益を確保するのは安定して長期の経営をするには大切です。
- 商品、人件費とも安く抑え、工事もそれなりの業者もいます。安価に感じる工事では、この現場は一度きり、設置さえできればそれでいいと考える業者もいるので注意が必要です。いわゆる「安かろう悪かろう」という会社です
2、見積りを安価で提出、オプションで高額に
- 見積りを比較的安価で提出し、少し希望を加えると商品、工事費とも高くなっていく見積りを提出する会社もあります。もちろん工事内容によっては本格的な工事が必要な場合もありますが、少し手を加えればよい工事も多く、「どうしてこうも高くなるの?」と言う工事も多いです。
- 最初の見積りを安価に提出するのは、工事を獲得する方法と考えている会社も多いので用心が必要です
3、高額見積りを値引きし、割安感をだす
- 悪徳な訪問業者に多い手口です。訪問した際、お客様の顔を見て金額を言い(モニター価格などと)、話をしながら、特別モニターなのでということで50万や100万円を平気で値引きします。値引きしても割高ですが、こういう業者も多いのでだまされないでください。
- 適正利益の見積もりからは大幅な金額の値引きをするのは困難です。誠実な業者なら、商品の見直し、工事方法の変更見直しなどを考えてから返答してくれるはずです。
4、手抜き工事で人件費を節約(塗装など)
- 最近は塗装工事や屋根工事でとにかく安価な広告が多くなりました。実際の人件費、塗料材料など原価計算してもとても太刀打ちできない金額が出ています。実際は面積などの関係でその通りには出来ないことも多いようです。
- 一番問題なのは、職人に対する人件費が相当安価だということです。また経験のすくないアルバイト的な職人も多く、工事内容が心配です
- また材料は3回塗りを2回ですませるとか、薄める割合を少し増すとか、2液性の場合、重量をきっちり計って混ぜないとか、いろいろ問題点はあるようです。塗ってしまえは見た目はわかりませんので
割安感のある業者
安い業者じゃなく、割安感のある業者、価格などもあります。「安かろう悪かろう」では困りますが、工事の内容や支払いの金額、自分の満足度を考えると「意外と安く、いい工事が出来た」と感じられる業者を探すのが一番ではないでしょうか。
工事金額が高くても、満足度が高ければ割安感があります。金額の安い高いではなく、自分の工事内容と自分の満足度のバランスを考えながら業者を選ぶようにすれば良いと思います。
1、比較的小規模な会社が多い
- 小規模な会社は当然、広告費や事務経費も少なく、割安感はあると思います。
- 働く人の性格、特徴が工事や企画に現れますので、自分とコンセプトが一致する会社を見つけなければなりません。気の合う業者に巡り合えれば、適正な金額で安心できるリフォームが受けられます
2、専門業種に特化した会社
- この業界では専門業種に特化した会社は比較的、小規模な場合が多いと思います。防水、塗装、雨漏り、エクステリアなど・・。当然、広告費や事務経費も少なく、割安感はあると思います。
- 専門に特化した場合、ノウハウが豊かで、安心出来るというメリットがあります。材料も安く仕入れ、工事費も少し安価な場合もあると思います。
- ただ工事は職人が行いますので、その人の性格や技術が工事内容に反映されます。この場合もやはり自分と気が合い、意見もよく聞いてくれる業者を見つけなければ、専門業種に特化したとはいえ、満足のいかない結果になる場合もあります。
3、金額と工事内容のバランスが良い会社
- 工事金額が高くても、満足度が高ければ割安感があるわけです。見積りを見る場合、自分の求める目的をはっきりさせておかないと、価格と内容のバランスがいいのかどうかがわからなくなります。目的をはっきりさせてから、工事を依頼しましょう。
- 金額と工事内容のバランスが良い会社は、満足度も高いのは当然です。工事は人がかかわります。やはり自分と気の合う良い業者を探すのが一番ではないでしょうか。
割高感のある業者
1、比較的大きな会社が多い
- 大規模な会社は事務経費や広告費などかなりの経費を使いますので、当然工事費などは高くなります。経営を維持するには必要なことです。そのかわりネームバリューなどの満足感、安心感を得ることもできます。
- ただ工事の内容そのものは、職人さんの技術などによるところが多く、大きな会社=良い工事 とならないことも多いので気をつけてください。
2、宣伝、広告費が多い会社
- 大手の会社の宣伝広告費ではなく、リフォームを商品として売る営業会社の「大げさな宣伝広告」には注意してください。
- この手の営業会社は、リフォームと言う商品を売りたいだけなので中身の工事はいい加減なことが多いです。いわゆる悪徳業者です。甘い言葉にはご注意ください。
3、工事と工事内容のバランスが悪い会社
- 高い工事の割に満足のいかない工事をされると、本当に不愉快です。「うたい文句ばかり良くて実際はさんざんだった」という話もよく聞きます
- 内容は良くても職人さんの態度で不満に感じる事もあります。職人の教育も非常に大切です。
4、割高感はあっても、金額と工事内容のバランスが良い場合は満足感がある
- 少し高かったかなと感じても、内容に満足であれば、不満はでないのではないでしょうか
- 「あの会社に頼んで良かった」と有名な会社にはステータスに対する満足感もあると思います。
- やはり自分のリフォームに対する目的がしっかりしている場合に、満足感の分析ができますし、工事の評価も判断できると思います。